あの夜ふと見かけた【死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?】のスレッド、通称【洒落怖】。
八尺様やきさらぎ駅なんていうのも有名ですね。
私の思春期の一時期、朝まで夢中になって読み漁っておりました。
知ってる人も知らない人も、ぜひ検索して息を吞む程の恐怖を味わってください。
一度見たら離れられない、睡眠時間を削ってくる程のめり込む臨場感
2000年代、「2ちゃんねる」(現・5ちゃんねる)から「死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?」スレッドが立てられました。
これが「洒落怖(しゃれこわ)」の始まりです。
怖い話から不思議な話も混ざっていて、それがよくできていてまぁ~怖い!!
入ってくる情報が文章だけなのですが、
その内容を想像してしまえるほどの緻密な描写で
自らの想像がますます恐怖をあおります。
そんな【洒落怖】の厳選したお話を紹介します!
今回のお話
※一部グロテスクな描写があります。ご注意を…
コトリバコ
名を子取箱。今も祓えない呪殺の小箱。
ある社会人の男女4人が集まって遊ぼうとしていた時、その内の一人の女の子が「箱」を持ち込みます。その「箱」を持ち込んだとたん、遊んでいた男の子の顔色が変わる。その「箱」は決して近づいてはいけなかった「コトリバコ」だった—
【洒落怖】には数多くの「箱」に関する話がありますが、この【コトリバコ】は文章のリアリティからしても最恐と言えるかもしれません。
前半の疾走感から、後半の凄惨な描写を含みながらの重苦しい話。
怪談にもありそうな完成度ではあるものの、友達という第三者による語られ口で軽妙でもあり、その軽さに【洒落怖】っぽさを感じてしまう。【洒落怖】の代表的作品でもあります。
以下、内容を含む文章がありますので、良ければ作品をご覧ください。

コトリバコ、その異常な作り方
【コトリバコ】は【子取り箱】と書き、その名の通りのとてもグロテスクな作り方をするもので、完成するまでに何人もの子供や女性が必要です。
ですが完成した【コトリバコ】の呪いの力は異常なまでの猛威を振るい、近くにいるだけで凄惨な結果をもたらします。
ここで書いてもいいのかわからないほどのむごい死に方や影響を及ぼすもので、作り方を知っていた武士?はいったい何者なのかわからずじまいでした。
ですが、調べていく上で関係してそうな話が、1868年に実際に起こった「隠岐騒動」に起因するのではないかという噂がありました。噂の域は出ませんが、歴史などが気になる人は調べてみてください。
人を呪わば穴2つ
ことわざに「人を呪わば穴2つ」という言葉がありますが、この意味は「人を呪えば自分も破滅する」という意味で、今回の【コトリバコ】でも作った後にその地に残る呪いを、子孫が被害を被る形で処理しないというけないようです。
子々孫々の安全が脅かされるかもしれないし、普通に死刑レベルの犯罪ですので、作り方がわかっても絶対に作ろうなんて思わないでください。

最後に
【コトリバコ】や他にもある名作の【洒落怖】ですごいなと思うところが、前半の物語の軽さや読みやすさで引き込んでから、重く難しい設定を盛り込んで、読みにくくはなるんですが、そのまま最後まで読んでしまうという作り方に驚かされます。
わたしは別に物書きでも何でもないんですけど、「2ちゃんねる」という誰が書いたかわからない掲示板で書けるクオリティを超えているので、【洒落怖】というコンテンツが大好きです。
今回はこの辺で。